人間はいつ死んでしまうか分からないんだな~。
いきなり暗い話題になってしまいますが、今日は親戚のお通夜でした。
とても元気な方が急に亡くなった。
まだ還暦にもなっていないのに。
人間はいつ死んでしまうか分からないんだな~。
この事を思ったのと同時に、昔にも同じことを思った事を思い出しました。
それは僕がバックパッカーで世界一周をしている時でエジプトのカイロにいた時のこと。
エジプトでも宿はドミトリーでした。
(ドミトリーは相部屋のようなもので、広い空間にベッドがたくさん並べられておりそのベッドが自分のスペース。)
そこにマイクというアメリカ人がいました。
彼は何年も宿に寝泊まりしている、いわゆる沈没している状態でした。
同じ部屋ではなかったのと、話す機会がなかったので詳しくは分かりませんが、聞いた話によると「薬をやっていて沈没している」そうでした。
宿で出会う事もほとんどなかったのでおそらくはベッドから移動していない。
僕が宿泊している時にちょうど彼の誕生日で宿で誕生日会をした。
宿のロビーを中心に飾りつけをして、大きなケーキも用意をした。
主役のマイクを呼び、バースデーソングをみんなで歌った。
僕はギターを持って行ってたので伴奏をした。
ケーキをカットをしてみんなで食べた。マイクも食べた。
基本無表情&無言だったけど、たま~に見せた笑顔を今でも覚えている。
その後車でナイル川にいった。ハイエースに15人くらい乗った。
屋形船のようなものを借りて・・・屋形船と言っても日本の静かな物とは違い、爆音で音楽が流れている。その音楽に合わせて船上で踊りまくった。
とても楽しい一日だった。
その後、僕はエジプトの別の場所に移動していた。
海を見て泳いで、昼間からビールを飲んで、夕日を見て、宿で語らうという、時間を気にしない生活を過ごしていた。
たまたま、同じ場所にカイロでの宿で一緒だった人と道でばったり会った。
出会いを喜びまた色々と話した。
その中で「あ、のりくん、そういえばね・・・」と話し始めた内容に言葉を失った。
マイクが死んだ。
あの誕生日から数日して、国に戻って真面目に働くと言い、何年もいた宿を離れたそうだ。
そして自国に到着し飛行機から降りた時に、心臓発作で帰らぬ人となった。
やる気出したのにな。違う道に向かって歩き出したのにな。
「人間はいつ死んでしまうか分からないんだな~。」とこの時に思った。
今日のお通夜の間、この内容が頭の中で再生されていた。